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偉そうに読書感想文「東京タワー オカンとボクと時々オトン」

東京タワー オカンとボクと時々オトン
著者: リリー・フランキー
出版社: 扶桑社
サイズ: 単行本
ページ数: 449p
発行年月: 2005年06月



 やや流行からはさかのぼりますが、家にあったので、手にとってみました。以下ネタバレを含む。

 この作品は主人公のボクことリリー・フランキーがいかにマザコンであるかを露呈している作品とも言えますが、それにしても多くの人の涙を誘い、ベストセラーに至ったのには理由があるようです。
 ひとつは、オカンが誰から見てもすばらしい人物であるということです。自分のことは二の次で、周囲の人に対する気遣い。優しさ。息子にも他人を大切にするようしつけ、老若男女問わず人気者で、しかも料理がおいしいとくる。
 ここまで理想像とも言える完璧な母親も珍しいでしょう。

 反対に、オカンを心配させたくないが、学校に行かない、定職につかない、というボクの矛盾する行動にはイライラさせられました。
 けれど、仕事も軌道に乗り始めたころに展開は良くなって行き、オカンを東京に呼んでからぐっと印象が良くなります。
 ボクのオカンを想う気持ちを、ようやくわかりやすい行動に現すことができたからです。

 病気という試練。仕事が忙しく会えない日が続くというもどかしさ。恐怖との戦い。

 度々色んな試練が彼らを襲いますが、ボクのオカンへの想い、オカンの息子への想いは、どんな時でも揺るがず、全編に渡って一貫しています。
 ここに、読者を裏切らない魅力があるのだと思います。
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by kakutch | 2008-05-06 18:23 | コラム