日記、好きなもの、絵とか。
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タグ:小説 ( 6 ) タグの人気記事

偉そうに読書感想文「ノルウェイの森」

著者の新作が2週間でミリオンになるなど話題ですね。
上下巻とありましたが、それぞれ薄いので分厚い1冊と大差ないのではないでしょうか(ただ、私的にはこのぐらいが限界)
タイトルだけで外国の話なのかと思いきや、まったくもって現代の日本(昭和後期)が舞台の話でした。
いつまでも主人公にまとわりつく死と性(生というよりは性ですね)の話。文章は平易で読みやすいです。
裏表紙に「等身大の人物を登場させ」とあるのですが、20歳前後の人物たち全員が安易に性関係を持ってしまうし、それを簡単に告白する男も言われた女も「ふうん」と納得してしまう態度で、少なくとも私にとってはあまり等身大ではないなぁという感じです。
それはそれでそういう世界もあるのだろうと思うし、文章や情景も綺麗だし、大事な人を失うことに対する喪失感や孤独感はリアルに描かれていて、それなりに楽しめました。
それにこの小説の端々に、世の中に対する疑問に登場人物という立場を借りた村上春樹なりの回答があり、なるほどと思います。一説を例に書きたかったのですが、一部分だと意味がわからないのでよしておきます。
ただ最後に、レイコという30過ぎの登場人物が、緑という主人公の恋人になる予定の人物のことを話題にし、主人公に「彼女を大切にしなさい」と諭しているにもかかわらず自らセックスに誘うなど、理解に苦しむ展開もありました。


純文学というジャンルを極最近知った上あまり冊数を読んでないので、次の展開が気になるように書かれているミステリーなんかと比較するのはナンセンスだということが最近わかりました。

そういえば読んだことあるなぁと思い出した純文学と言えば、
夏目漱石「こころ」…自伝かと疑うほど表現がリアルです。
湯本香樹実「夏の庭」…放送部の時、朗読部門課題だった。最後に泣けます。
綿矢りさ「蹴りたい背中」…個性的で閉鎖的な少年の行動が異様にそれっぽい。

ぐらいですかね。少なっ!
古い作家も読んでみたいですね。


とっちゃまん宮川俊彦の読書読解教室 読書感想文書くときブック

宮川 俊彦 / ディスカヴァー・トゥエンティワン


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by kakutch | 2009-07-12 22:16 | コラム

偉そうに読書感想文「告白」

告白/湊かなえ

予約して半年ぐらいでしょうか、やっと図書館から受け取ることができました(また借りたんかよって感じやけど^^;)
Amazonとかのレビューを見れば多くの人が言っているように、最初から最後まで気持ち悪い作品でした。
1章目から弾きつける力があったので、私の中で1位だった宮部みゆきの「火車」を超えるかとも思いました。
途中、違う人物の視点から何度も同じ話が出てくるし、偏った考えの人物の章が出てきたりして正直しんどいのですが、最後の章は説得力のある言葉でのどんでん返しがあって、最悪な展開にもかかわらず不思議とわくわくしました。

2008年本屋大賞に選ばれた作品ですが、これに票を入れた人は「不覚にも」だと思います。
なぜなら、これを読んで命の大切さを学べたとか、前向きになれるなんてことはないからです。
あるとすれば、多少の雑学と、説得力のある文章をいかに組むかということですが、これも人を糾弾するための言葉の組み合わせなので使えるかといえば微妙です。

結局、設定や人物の思考、途中も面白いかどうかという点で私の中の1位は火車で今も変わりませんが、それでも読み終えた後、読後感の悪さの中に不思議な面白さがしっかりと残ったし、本屋大賞に選ばれたというのも「不覚にも」うなずける作品でした。

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by kakutch | 2009-06-20 14:46 | コラム

勝手に読書感想文「第三の時効」

第三の時効 (集英社文庫)
著 横山 秀夫


推理物です。アマゾンでの評判がとてもよかったので手にとってみました。
登場人物が多いのでメモをとりながら読みました。
シリーズものの短編集なので最初のほうで人物をおさえておけば他の話でも出てきます。

伏線と最後のどんでん返しなど、計算し尽くされたストーリー構成は圧巻で、どの話も終わりかたが恰好いいです。
取材力にも頭が上がりません。
ただ私は登場人物に個性や情を求める傾向があるので、その視点から見るとここに出て来る人物はみんなクールだなあと思いました。
いえ、個性はあるのですがもっと強く!って思ってしまう個人的な願望があるのです。
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by kakutch | 2009-04-06 19:27 | コラム

偉そうに読書感想文「容疑者xの献身」

映画は見てないんですが、超有名ですね。
妹が買ったので拝借しました。

前半は展開が遅いような気がして(実は確実に進行してるのですが)、後半の後半から話が動き出したって感じがして面白かったです。
どんでん返しにも驚きましたが、それがきちんと組み立てられたものだったっていうところにため息が出ました。

構成は大変美しく、一部の描写は残酷で、救いようのない悲しいラストです。

容疑者xの愛情の深さ・重さはよくわかりましたが、欲を言えばその愛情を抱くきっかけが一目惚れだったっていうのは話の進行上関係ないにしろ、もう少し繊細さが欲しかったです(本当に偉そうですみません…)。

東野作品はまだ2冊目なので、これからも読んでいきたいです。

確実にミステリーにはまっていってます。
読むのが遅いので、数をこなせないのが悔しいです![`益´]
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by kakutch | 2008-11-29 00:16 | コラム

勝手に読書感想文「火車」

火車
宮部 みゆき / / (新潮文庫)
紹介文引用
「休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。」


 図書館から借りてきたので、偉そうには書けないですが、偉そうにw

 昨夜の日記で恐い恐いと書いていましたが(^^;、ホラーではなくミステリーです。
何が恐いかと聞かれると漠然としていて回答に困りますが、強いて人間の恐さ、社会の恐さ、しかもそれが身近にあることの恐さなのだと思います。

 家族も、社会も、法律も、誰も守ってくれない。全てから背中を向けられ、徹底的に孤独になった人物が、幸せになるために、人生をやり直すために、思いついた悲しくて壮絶な生き方が描かれています。

 発表が1992年ですからもう16年も前ですが、気付いたのはこの話が妙に身近で、きっと今を舞台にしてもおかしくないと感じられる点です。それは、この話の中で提起されているテーマを、著者が当時としていち早く取り入れたこともあるかもしれませんが、この問題が今になっても解決されていないことを物語っているからだともとらえられます。

 ミステリーは全くの初心者なので、必要以上に恐かったのかもしれません。そろそろ寝なきゃという時間帯に話が恐くなってきて、もう少し読み進めれば進展してスッキリするかもしれないと、読み続けてさらに泥沼にはまっていく感じでした^^;
 そういう一度読んだらやめられない面白さがありました。
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by kakutch | 2008-10-08 15:05 | コラム

偉そうに読書感想文「東京タワー オカンとボクと時々オトン」

東京タワー オカンとボクと時々オトン
著者: リリー・フランキー
出版社: 扶桑社
サイズ: 単行本
ページ数: 449p
発行年月: 2005年06月



 やや流行からはさかのぼりますが、家にあったので、手にとってみました。以下ネタバレを含む。

 この作品は主人公のボクことリリー・フランキーがいかにマザコンであるかを露呈している作品とも言えますが、それにしても多くの人の涙を誘い、ベストセラーに至ったのには理由があるようです。
 ひとつは、オカンが誰から見てもすばらしい人物であるということです。自分のことは二の次で、周囲の人に対する気遣い。優しさ。息子にも他人を大切にするようしつけ、老若男女問わず人気者で、しかも料理がおいしいとくる。
 ここまで理想像とも言える完璧な母親も珍しいでしょう。

 反対に、オカンを心配させたくないが、学校に行かない、定職につかない、というボクの矛盾する行動にはイライラさせられました。
 けれど、仕事も軌道に乗り始めたころに展開は良くなって行き、オカンを東京に呼んでからぐっと印象が良くなります。
 ボクのオカンを想う気持ちを、ようやくわかりやすい行動に現すことができたからです。

 病気という試練。仕事が忙しく会えない日が続くというもどかしさ。恐怖との戦い。

 度々色んな試練が彼らを襲いますが、ボクのオカンへの想い、オカンの息子への想いは、どんな時でも揺るがず、全編に渡って一貫しています。
 ここに、読者を裏切らない魅力があるのだと思います。
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by kakutch | 2008-05-06 18:23 | コラム